見るがいい。
クロムハーツのアイテムを、1度でも眼にするといい。
チェーンでもペンダントでも、リングでもピアスでもいい。
大きさは関係ない。
見れば、圧倒的な迫力で立ちあがる存在感が
分かるはずだ。
持てば、想像を超えた重量感に、もしかしたら立ちつくす
かも知れない。
クロムハーツのコンセプトは“Radical & Chic”。
(ラジカル &シック)
ラジカルは「過激」と訳されるが、
語源はラテン語の radicis、radixだ。
植物などの「根(根っこ)」を表すが、
転じて「根こそぎ」を意味する。
だから日本語では「過激」と翻訳される。
クロムハーツのアイテムを見た時に感じる存在感は、
まるで魂を根こそぎ持っていかれるような恐怖と、
その恐怖に同居する恍惚がもたらすものだ。
シックはフランス語だが、英語ならスマート。
スマートと言うのは、体型のことじゃあ、ない。
“賢い”と言う意味だ。日本語なら「粋」だ。
しかし、日本語の「粋」は「やせ我慢」の事だ。
クロムハーツのアイテムを持った時に感じる重量感は、
まるで命を差し出せと迫られているような脅迫に
耐えている自立した人間の矜持の重さだ。
書けば陳腐だが、この事はクロムハーツのモチーフに
「セメタリー(Cemetery)」を発見した時、直観した。
現代ホラーの旗手、スティーブン・キングの小説に
「ペット・セマタリー(Pet Sematary:ペット霊園)」
と言うのがある。
(Semataryと言う誤字のタイトルは原作中の
子供らしいスペルミスから採用されている)
そう、セメタリーとは「霊園」「墓地」を意味する。
自分の作品に「セメタリー」を主題として採用し、
そうネーミングするデザイナー、
リチャード・スターク(Richard Eric Stark) 。
クロムハーツ帝国の全貌探査。 俄然、面白くなってきた。
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